埼玉県動物指導センター本所の見学・取材をさせていただきました!
2パートに分けてご紹介します。
「保護猫&保護犬登録団体譲渡会」などを主催している動物指導センター様を見学してきました。
過去の譲渡会については、こちらの記事などをご覧ください。
場所はこちら。
動物指導センターは、人と動物が共存できる豊かな社会をめざし、動物愛護・動物福祉の精神や他者との共感を育むための啓発活動、正しい動物の飼い方・接し方の啓発活動など、さまざまな事業を行っています。
引用:動物指導センター
今回は、センター職員のS様にご案内していただきました。
ふれあい譲渡館の見学
まずは、ふれあい譲渡館から見学させていただきました。
こちらはセンターで飼育している犬猫の管理施設です。
センター内では最も新しい建物で、14年ほど前に建設されたそうです。
受付を済ませた後、見学する前に手洗いと専用の長靴に履き替えました。
センターでは、動物由来感染症を防ぐため、手洗い指導にも力を入れているそうです。
早速元気なワンちゃんたちが出迎えてくれました。
今回お会いしたワンちゃんたちは、保健所が迷い犬として保護し、センターに移ってきた子たちです。
センターへは以下の理由により、移送されます。
①迷い犬が保護され、飼い主が現れず移送されるケース
②飼い主の都合(飼い主の死亡や、高齢による福祉施設入所など)により、やむを得ない場合のみ引き取りをするケース
先日譲渡会が開催されましたが、小型犬を希望される方が多く、大型犬は住宅事情などにより、希望される方が見つかりにくいのが現状だそうです。
迷い犬の正確な年齢はわからないのですが、職員の方たちは、全体の動き・被毛の状況・白内障の有無・歯などを確認して、年齢を推測するそうです!
ネコちゃんもセンターで飼養管理していました。この子は人懐っこいそうです。
「猫を飼いたい」というお問い合わせ自体は多いのですが、子猫を希望される方が多いようです。
収容される猫は高齢な場合が多く、新しい飼い主を見つけるのが難しくなっているそうです。
動物指導センター様は、公式webサイト内に「飼い主募集の掲示板」を設置しています。
気になった方は、ぜひご確認ください!
ふれあい譲渡館の出入り口などには、消毒槽が設置されており、出入りの際は必ず長靴などの履物を消毒をしています。
病原菌などを外部から持ち込まないために、必ず行っているそうです。
犬や猫は屋内のケージで飼育されており、大型犬については、それぞれの性格や状態に応じて、専用のサークルを用意したり、つないだりするなどの対応がとられています。
季節によっては子猫の保護が多くなりますが、親猫が一緒にいる場合は子育て中であることが多いため、保護の対象にはなりません。
ラジオから某歌手の歌が流れていました。
歌を流している理由は「人に慣れさせるため」です。
放浪していた犬の中には、人に対して警戒心が強く、臆病な性格の子もいるようです。
※昨年度は「ビビり犬譲渡会」を開催したそうですよ。
建物内は、犬飼育室・トリミング室・餌の調理室など、それぞれ分かれていました。
どの部屋も毎日委託清掃が入っていて、清潔な環境が維持されています。
餌用の食器などは全てステンレスで、使用後は滅菌器で消毒されています。
月に一度、動物病院の先生の訪問診療などもあるそうです。
散歩は毎日一頭ずつ、併設されている「ふれあい広場」で職員の方が行っているそうです。
既に譲渡が決定している子もいました。
センターからの譲渡では、トライアル期間は設けられていませんが、書類審査のほか、犬との相性を確認するために、複数回の来所が必要です。
登録団体が主催する譲渡会では、通常トライアル期間が設けられていることが多いです。
動物指導センターでは、譲渡会以外でもワンちゃん・ネコちゃんを見学することができます。
訪問を希望される際は、事前にご連絡をお願いします!
ふれあい譲渡館の見学は以上となります。
後編では、他の施設とセンターの事業についてご紹介します。
リンク
S様、職員の皆様、ご対応ありがとうございました!